Departure ごくう編 [ごくう(猫)]
本日は悲しいお知らせをしなくてはなりません
【みなと】家で飼っていたメスの三毛猫「ごくう」が今朝「旅立ち」ました。 今年の5月で満16歳となるはずでした。
原因はどうやら交通事故のようです。
おととい(3月19日)の朝,裏口を開けて外を見ましたが,いつも高い所から「にゃー」とエサを欲しがるごくうの姿が見えません。時々そういうこともあるので,【みなと】も母もそれほど気に留めませんでした。
その後10時過ぎ,母が洗濯物を干すために裏口から出たところ,いつもと違う「うごぉー」と言う力ない声がプレハブ小屋の下から響いてきました。のぞいてみると,ずぶ濡れで後ろ足に大けがをしたごくうの姿が
母は急いで猫を抱きかかえ,古い座布団を敷いた発泡スチロールの箱に入れてやりました。うつぶせのまま全身でハアハア息をしていて,首や背骨も痛めたらしく,満足に顔をあげることもできない状態。瞬間的に「これは助からないな」と感じたので,動物病院には連れていかなかったそうです。
母によるとごくうは,自分の意思を伴わずどこかに連れて行かれるのが嫌で,避妊手術をした時も,伝染病の予防注射をした時も,病院内ではもちろん往復の間もずっと「にゃーにゃー」泣き続けていたそう。とにかく「家」(ねぐら)じゃないと落ち着けないのでしょう。
おそらく今回も,我が家に帰りたい一心で,瀕死の状態でも戻ってきたのだろう。だったらこのまま静かに眠らせてあげよう…とっさにそう考えたとのこと。この判断は正しかったと思っています。
帰宅した【みなと】も,その姿を見てビックリ 懸命に話しかけながら背中を軽くなでましたが,力なく「うぅー」と唸ります。あまりにも可哀想で,その晩も翌日もただ見ていることしかできませんでした。
家の中(玄関先)に置いてやることも考えましたが,やはりごくうは家の中では落ち着かない猫ですので,プレハブの前に箱を置き,夜は寒くないよう薄い布団をかぶせてやりました。
結局ごくうは箱から出て,庭の片隅にある自転車のカバーや新聞紙の陰に隠れるように冷たくなっていました。それも母が一番に発見しました。
以前に「猫は,飼い主に死ぬのを見られるのが嫌で,家を出て死ぬ」と聞いたことがありますが,動くこともままならないごくうのプライドとして,簡単には見つからないところを選んだのでしょうか。
【みなと】は夜中の1時30分に目が覚め,その後再びウトウトした時「ジリジリ」とベルが鳴るような音が頭の中でしました。 おそらくこの時,ごくうは「旅立った」のかも。
実はごくう,子猫の時から自動車が恐かったようで,「遠くを走っているエンジン音を聞いただけで絶対にその場から動かない」という慎重さを備えていました。だからこそ危険な目にあわず,長生きができたのでしょう。
家族ともしょっちゅう「ごくうは死ぬ時は事故でなく老衰だね」と話していました。
しかし,猫の15歳は人間で言うと70~80才にあたります。高い場所には変わりなく登れたものの,最近は食欲が落ちていました。聴力も衰えていたでしょうし,事故に遭遇した時間はおそらく雨が降っていて,車の接近音もはっきり聞こえなかったのだと思います。
…この記事を書きながらウルウルしております
母は今朝から涙が止まらず,両目が真っ赤。【みなと】も本当は家にいて一緒に泣きたかったのですが,仕事でそうもいきませんでした。
【みなと】家のすぐ隣に畑(家庭菜園)があり,ごくうはその場所が好きで良く日向ぼっこをしていましたので,母が隅っこに埋めてやりました。
・・・ここまでお読みくださいまして,本当にありがとうございました。文章にしたことで,幾分落ち着いてまいりました。
皆様にも今まで,数回にわたるごくうの記事をご覧いただき,あわせてコメントをお寄せくださいましたこと,深く感謝申し上げます。
ラストとしまして,10年前のをアップいたします。ごくうが6歳の時のものです。
長い間うちの家族でいてくれてありがとう,ごくう。どうか安らかに眠ってね
【みなと】家で飼っていたメスの三毛猫「ごくう」が今朝「旅立ち」ました。 今年の5月で満16歳となるはずでした。
原因はどうやら交通事故のようです。
おととい(3月19日)の朝,裏口を開けて外を見ましたが,いつも高い所から「にゃー」とエサを欲しがるごくうの姿が見えません。時々そういうこともあるので,【みなと】も母もそれほど気に留めませんでした。
その後10時過ぎ,母が洗濯物を干すために裏口から出たところ,いつもと違う「うごぉー」と言う力ない声がプレハブ小屋の下から響いてきました。のぞいてみると,ずぶ濡れで後ろ足に大けがをしたごくうの姿が
母は急いで猫を抱きかかえ,古い座布団を敷いた発泡スチロールの箱に入れてやりました。うつぶせのまま全身でハアハア息をしていて,首や背骨も痛めたらしく,満足に顔をあげることもできない状態。瞬間的に「これは助からないな」と感じたので,動物病院には連れていかなかったそうです。
母によるとごくうは,自分の意思を伴わずどこかに連れて行かれるのが嫌で,避妊手術をした時も,伝染病の予防注射をした時も,病院内ではもちろん往復の間もずっと「にゃーにゃー」泣き続けていたそう。とにかく「家」(ねぐら)じゃないと落ち着けないのでしょう。
おそらく今回も,我が家に帰りたい一心で,瀕死の状態でも戻ってきたのだろう。だったらこのまま静かに眠らせてあげよう…とっさにそう考えたとのこと。この判断は正しかったと思っています。
帰宅した【みなと】も,その姿を見てビックリ 懸命に話しかけながら背中を軽くなでましたが,力なく「うぅー」と唸ります。あまりにも可哀想で,その晩も翌日もただ見ていることしかできませんでした。
家の中(玄関先)に置いてやることも考えましたが,やはりごくうは家の中では落ち着かない猫ですので,プレハブの前に箱を置き,夜は寒くないよう薄い布団をかぶせてやりました。
結局ごくうは箱から出て,庭の片隅にある自転車のカバーや新聞紙の陰に隠れるように冷たくなっていました。それも母が一番に発見しました。
以前に「猫は,飼い主に死ぬのを見られるのが嫌で,家を出て死ぬ」と聞いたことがありますが,動くこともままならないごくうのプライドとして,簡単には見つからないところを選んだのでしょうか。
【みなと】は夜中の1時30分に目が覚め,その後再びウトウトした時「ジリジリ」とベルが鳴るような音が頭の中でしました。 おそらくこの時,ごくうは「旅立った」のかも。
実はごくう,子猫の時から自動車が恐かったようで,「遠くを走っているエンジン音を聞いただけで絶対にその場から動かない」という慎重さを備えていました。だからこそ危険な目にあわず,長生きができたのでしょう。
家族ともしょっちゅう「ごくうは死ぬ時は事故でなく老衰だね」と話していました。
しかし,猫の15歳は人間で言うと70~80才にあたります。高い場所には変わりなく登れたものの,最近は食欲が落ちていました。聴力も衰えていたでしょうし,事故に遭遇した時間はおそらく雨が降っていて,車の接近音もはっきり聞こえなかったのだと思います。
…この記事を書きながらウルウルしております
母は今朝から涙が止まらず,両目が真っ赤。【みなと】も本当は家にいて一緒に泣きたかったのですが,仕事でそうもいきませんでした。
【みなと】家のすぐ隣に畑(家庭菜園)があり,ごくうはその場所が好きで良く日向ぼっこをしていましたので,母が隅っこに埋めてやりました。
・・・ここまでお読みくださいまして,本当にありがとうございました。文章にしたことで,幾分落ち着いてまいりました。
皆様にも今まで,数回にわたるごくうの記事をご覧いただき,あわせてコメントをお寄せくださいましたこと,深く感謝申し上げます。
ラストとしまして,10年前のをアップいたします。ごくうが6歳の時のものです。
長い間うちの家族でいてくれてありがとう,ごくう。どうか安らかに眠ってね
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