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児玉幸雄展&画家が愛したアンティークドール@笠間日動美術館 [茨城県笠間市・文化スポット]

 茨城県笠間市にある笠間日動美術館では現在,企画展「没後20年 児玉幸雄展」及び「画家が愛したアンティークドール」が開催されています。
   http://www.nichido-museum.or.jp/exhibition.html
 【みなと】が訪れた日,午後に講演会が開催されるとのことで,1階の会場にはパイプ椅子がずらっと並べてありました。正直,鑑賞には少々邪魔でしたが[爆弾],入場者が少なかったおかげで,心ゆくまで絵画や人形と向かい合うことができました[わーい(嬉しい顔)]
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 ではまず,児玉幸雄(こだま・ゆきお:1916‐1992)の作品からご紹介。
 洋画家で田村幸之介に師事,21歳の時には二科展に入選。ヨーロッパやアメリカ,メキシコなどを遊歴していたようです。それらをほうふつとさせる風景画や人物画が多数展示されています。
 全体的に具象画が多かったのですが,ピカソ風の抽象画も2,3点ありました。
 【みなと】が気に入ったのは,ヨーロッパの下町を連想させる『古物を売る女』(1982),『古物を売る母娘』(1983),そしてメキシカンな色遣いの『タスコの夜』(1966)です。
 残念ながらこれらはホームページには掲載されておりませんので,是非ご来場の上お確かめください[かわいい]

 そして,2階はアンティークドールが多数飾られています。
 19世紀のヨーロッパでは「ビスクドール」と呼ばれていました。「ビスキュ=二度焼く」ことで,人間の肌合いに近い質感を出せたようです。
 これらの人形は,フランスでは流行伝達のためのマネキンの役割をしていたのですが,その後産業革命を経て役目が変わり,人形そのものの美しさ,愛らしさがもとめられるようになったそう。
 代表的な工房は,フランスのジュモー,ゴーチェ,ロメーヌ。ドイツはシモン&ハルビック, ハンド&ヴェルク,アーモンドマルセルなど。全くの余談ですが,ジュモーの人形が,【みなと】の高校時代の同級生であるF.Kさんにそっくりで驚きました[たらーっ(汗)]
 実は児玉幸雄もドールコレクターだそう。初めて二科展で入選した作品『赤い背景(バック)の人形』は,2階のショーケース内に,人形達と一緒に展示されていました。
 児玉の師の田村もやはり人形を収集していたそうで,アトリエにあったビスクドールたちにインスピレーションを受けたのでしょうね[揺れるハート]
 老若男女を問わず,かわいいものには惹かれますよね[るんるん]アンティークドール好きでなくとも,人形の表情や当時のファッションを楽しむことができると思います。
 
 「没後20年 児玉幸雄展」「画家が愛したアンティークドール」は2012年2月5日(日)まで開催されております。皆様も足をお運びくださいますようお願いいたします[ムード]

 笠間日動美術館の敷地内には,別棟で「日本館」「フランス館」があり,やはり国内や海外の有名な画家の作品が多数常設展示されています。こちらもあわせてどうぞ。
 なお,2011年12月3日現在,日本館は2階までしか入場できませんのでご注意くださいませ。

  笠間日動美術館
   住所:茨城県笠間市笠間978-4  郵便番号:309-1611
   TEL 0296(72)2160
   開館時間:午前9時30分より午後5時(入館受付は4時30分まで)
   休館日:毎週月曜日(但し12/25ー1/1まで冬季休館)
    http://www.nichido-garo.co.jp/museum/index.html
   電車でのアクセス:
    JR友部駅よりかさま観光周遊バスで約20分「日動美術館」下車(100円) 
     http://www.city.kasama.lg.jp/index.php?code=356
    JR笠間駅より茨城交通バスで約6分「日動美術館前」下車徒歩3分(160円)
     http://www.ibako.co.jp/bus/main_bus_stop/kasamaST.html
   車でのアクセス:北関東自動車道友部ICより国道355号線を笠間CC方面に進み約8km(約10分) 
    *駐車場あり
  

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