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東北地方太平洋沖地震を経験して・その3 [東北地方太平洋沖地震]

 東北地方太平洋沖地震の発生から3時間以上経過した午後6時。あたりは暗くなり始め,気温も下がり,笠間市の防災無線からは避難所の案内が流れていました。

 このころ【みなと】家では,ガラスの割れたサッシをシートで目張りし終え,家の周りやプレハブ小屋の掃除も一段落したので,ランタンを燈して屋外で食事を開始。【みなと】とHはカップラーメン。お湯はHの簡易コンロで沸かしました。母は「食欲がない」と言いながらも,停電で冷蔵庫内の食材が傷むのを気にしてパクパク食べていました。

 ラジオはずっとつけていましたが,NHK第一から聞こえるのは津波に関するニュースがほとんど。地元の茨城放送に切り替えたら,各市町村ごとの停電や断水,避難所の情報なども流れていました。
 その後も2局を小まめにチェックしながら情報収集しましたが,自分が被災者である現実に直面し,気分がやや沈んできました。

 食後お茶を飲みながら3人で話し合ったのは,当面をどう乗り切るかと言うこと。飲料水と食料は何とかなりそう。プロパンガスが破損していなければ,電気がなくてもお湯が沸かせるしお米も炊ける。Hの自家用車のガソリンは満タンに近いので,買い出し等にも行ける。
 気持ちが幾分明るくなってきました。ガスの状況は明日確認することとし,夜8時過ぎには布団に入りました。
 
 母と【みなと】とで最も心配したのは,断水時の水洗トイレの水。こちらも幸いなことに,母が雨天時に空のペットボトルを外に置き,雨水などを貯めた状態で庭にストックしていました。本来の目的は「ガーデニング用(水不足時を想定していた)」ですが,これを流用することに。
 ペットから直接水を出しても汚物は流れにくいので,水はいったんバケツに入れ,はずみをつけて流そう(お食事中の方,大変失礼しました[もうやだ~(悲しい顔)],最悪の場合は家の前を流れる小川の水も汲んで使おう,と言う話になって…[たらーっ(汗)]
 その夜は,頻発する余震にビクビクしながらも,何とか仮眠をとりました。

 余談を。ご近所には井戸水使用のご家庭もありますが,停電中は電気ポンプが利用できないため,やはり御苦労なさったそうです。
 水の備えはするに越したことはないでしょう。

 では,続きはまた明日。
 今日の話からの教訓を。
[満月]断水時の水洗トイレ用などとして,空のペットボトルに雨水などを貯めておく。
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moto

【みなと】さん
母上が水不足時を想定して雨水を溜めたガーデニング用ペットボトルの水、素晴らしいですね。日頃の奥床しいお心がけがしのばれます。
by moto (2011-03-19 10:14) 

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