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九月尽 [俳句]

 本日は太陽暦で10月14日,旧暦(太陰暦)では九月七日となります。
 秋の季語に九月尽(くがつじん)があります。『季寄せ』(角川書店編)を見たところ,「陰暦九月の末日,秋の終わる日」と書かれていました。今年の太陽暦では11月5日にあたります。

 今から13年前の話になりますが,11月下旬に所用で中国地方に出かけ,夜は山口市の湯田温泉に宿泊しました。
 その時に観光したかった場所が「中原中也記念館」と「山口サビエル記念聖堂」でしたが,中也記念館は休館日,サビエル聖堂は修復中で,残念ながらどちらにも行けませんでした。
 それでも次のような句を詠みました。

 サビエルの鐘高らかや 九月尽
250px-Yamaguchi_Xavier_Memorial_Church.jpgImage3.jpg

 「サビエル」とは,公式には日本に初めてカトリックの教えを伝えた聖フランシスコ・サビエルのこと。
 日本史では「ザビエル」とにごった方で学習なさった方が多いでしょうが,山口カトリック教会のホームページでは「サビエル」となっておりましたので,【みなと】もそのように訂正しました。こちらの方がスペイン語の発音にも近いと思われます。
 教会HP(サビエルの年譜)によると,「1549年に鹿児島,1950年11月初旬山口へ到着し,1951年2月17日山口を発つ、厳冬の中岩国までの徒歩の旅。」となっています(一部修正)。旧暦で11月というと真冬にあたり,サビエル様も布教活動でご苦労なさったものと推察いたします。

 【みなと】の句は,澄み渡った秋空の下,教会の鐘がどこまでも響き渡る,どちらかというとヨーロッパをイメージしながら作りました。明日からはカレンダー上も本格的な冬が到来する,やや寂しく感じる気持ちも込めて。

 上の写真,ウィキペディアと教会HPからお借りしたもので,左が新しい記念聖堂,右がそれ以前のものです。旧聖堂は1991年9月に火災にあって消失,新は1998年4月に竣工したとのこと。
 旧聖堂の歩みが,何となくキリスト教受難の歴史と重なって感じられました。

 ところで,にごった方の「ザビエル」について少々。鹿児島や平戸には「ザビエル教会」があります。
 また『ザビエルの鐘』と言うタイトルの歌謡曲があってビックリ!インターネットで検索するまで,この歌の存在を全く知らなかったものですから…
 ためしに聞いたところ,哀愁のこもった昭和の歌曲。これぞまさに日本的と言えますでしょう。皆様もよろしかったらお聞きください。
  ザビエルの鐘:青木光一 (ユーチューブから) http://www.youtube.com/watch?v=5a4AYEQeIdM

  山口サビエル記念聖堂(山口カトリック教会)  
    http://www.xavier.jp/index.html
  中原中也記念館  
    http://www.chuyakan.jp/00top/01main.html
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コメント 3

ぷりん&りく

え~~!!!
ザビエルとばっか思ってましたぁ・・・・
教科書なおせばええのに~~~・・・・
by ぷりん&りく (2010-10-14 23:51) 

ぷりん

歌謡曲?まであるんですね☆
気になります~☆
by ぷりん (2010-10-15 16:34) 

Slefkeype

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